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yumiriya’s diary

今の自分が感じたり考えてることを綴っていこう

牛乳瓶と夏休み

こんにちは😊


今日は急遽午後から夏休みを頂ける事になりました。
半日でも嬉しいです✨


🚌で改めて車窓を眺めるのもいいですね。
夏休みの小学生から学生さん達も日焼けして、季節を感じます。


夏休みかぁ…と車窓を眺めながらふと、徳島県の小さな港町にいた祖母(故人)のことを思い出しました。



私は高校生の時から就職するまで、殆どの夏休みを祖母の家で過ごしています。



祖母は小さな港町で牛乳配達を毎日していました。
毎日、雨の日も風の日も2時30分に起きて3時~5時まで牛乳瓶の入ったケースを自転車の荷台とカゴに乗せ配達です。


祖母が大好きだった私は、中学生辺りから牛乳配達のお手伝いがしたくてしたくてたまりませんでした。


今と違ってパックではないので、瓶は重く危険だと大人達に説得され、高校生になるのを待ちました。


晴れて高校生の初めての夏休み!


私はママチャリのカゴに20本ほど牛乳瓶を入れて貰い、配達デビューです!


人口にすると約350人、世帯数も約170世帯程の町で祖母は約2/3世帯の配達を行っていました。
中学生の頃に配達に着いていくだけはやっていたので、誰のお家がどこにあるのは既に網羅していました。


祖母は私に5世帯分の牛乳を任せてくれました。


「○○、誰々さんのお宅に配達するんよ。朝早いから、牛乳瓶の箱にそろーっと入れて来なあかんよ。配達で、みなを起こしたらかわいそうやけん。」


と…。
私はコクりと頷き、祖母の言い付けを絶対に守らなくては!と使命感に燃えていました。


祖母はいつものルートを出発し、私は別のルートを辿ることになりました。


しかし…


一人別ルートを辿るに辺り、大変な事に気が付いたのです。



私は暗い所が苦手だという事を思い出しました。
小さな港町です。いくら夏でも3時は真っ暗。街灯も少なく、古い長屋がひっそり…おまけにお墓もちらほら。
しかも、昔から伝わるこの町での恐い話…


今までは祖母も一緒だったので、恐いなどはなかったのです。


おーどうしたものか!?お化け屋敷も大の苦手だというのに、


「こんな暗いとこ一人なんて恐い~。おばあちゃんあかん助けて~。」


心の中で叫んだのを今でも覚えています。


自転車を握る手には汗、肩の震えは止まらず、そして祖母の姿はみえず。


チーン…


半分泣きながら自転車を走らせました。



自転車をとめ、お家の前にちょこんと置いてある牛乳瓶を入れる木箱。
今では殆ど見かけなくなりました。


箱をそーっとあけ、牛乳瓶を優しく入れて蓋をゆっくり閉めました。



残りの4軒の記憶は全くありません。
恐くて必死でした。
私は配達を終えると自転車を最速力でこぎ、祖母のルートへ追いかけました。


「○○何で泣いとんじゃ?」(祖母)


「暗いとこ恐かってん。せやけど、頑張ってきたんよ。おばあちゃんのゆったとおりに、そろーっと瓶いれてきた。」


「よう頑張ってきたな。ほな明日はあと5軒追加やな。今日行けたんやから、大丈夫やろ。」(祖母)


「えー!!恐かったってゆうてるのに、何でふえるんよ?」


「人生ははよう慣れたもん勝ちや」(祖母)


「爽やかにいわんといて…」


そして、毎朝雨の日も台風の日も祖母のお手伝いをせっせとやりました。


気が付けば、配達の半分を任せてくれるまでになりました。



未だに暗い所は恐くて仕方ありませんが、祖母から学んだ事は今の私の「財産」です。



今では、観光地などで牛乳瓶を見つけると思い出に包まれながら、左手を腰にあてグビグビと飲み干す私です(笑)



本日もお読み頂きまして、ありがとうございました😊✨